自分のお客様は誰か?顧客の創造とは?

私が仕事において、新人の頃から意識していることがあります。

それは、「自分にとってのお客様は誰か?」という点です。

かの有名なドラッカーも、企業の目的は「顧客の創造」にあると述べています。

「顧客第一主義」を掲げる会社は多いでしょう。

では、「顧客誰か?」ということを深く考えたことがあるでしょうか?

BtoCの業界、特に小売業やサービス業界で働く人は、対応する相手が直接の顧客であることが多く、イメージしやすいかもしれません。

しかし、大企業など、仕事が細分化されて分業化された企業において働く人、我々エンジニアは誰が顧客になるでしょうか?

自社のサービス・製品を購入してくれる人・企業が顧客であることに間違いはないのですが、日々の業務から考えると、少し遠く、イメージしづらいかもしれません。

ともすれば、顧客の顔が見えず、自己満足の仕事に没頭してしまうかもしれません。

私も製造技術として、製品歩留まりや生産性向上を担当していた時期がありました。

当時、その業務が顧客に直結しているイメージがつきにくかったため、私は、担当している製造部門や自分の上司が自分の「顧客」だと考えて業務に当たるようにしていました。

製造業で働いていましたので、物を作ってお金を稼ぐのは製造部門。その製造部門が困っていることを解決するのが自分で、そこに技術者として自分に提供できる価値がある。

また、上司の指示は何か。上司が望むことは何か。どうすれば期待以上の成果を出せるか。どうすれば組織の成果に貢献できるか。といったことを考えながら仕事をしていました。

担当が変わり、対応する相手が変わったとしても、基本の考え方は同じでした。

結局仕事とは、とどのつまり、相手の困りごとを解決すること、相手に価値を提供することで、その対価としてお金をもらうのです。

組織が大きくなればなるほど、仕事は細分化されていきますが、自分がやり取りする相手が自分の顧客だと思って相手に尽くすこと。貢献する気持ちを持ってとにかくGIVEの精神で取り組むこと。

まだ社会人歴15年もいかないひよっこではありますが、これが仕事の奥義であり、私の仕事の流儀かな、と思います。

そうすれば、信頼関係を築くことができて、こちらからのお願いにも応えてもらえる。

たまにいます。とにかくTAKEしようとする人。

でもそういう人はやはり成功しない。どれだけ上っ面で良い顔をしていても、TAKEばかりの人は、周囲の評判も良くないし、信頼されない。成長もしない。

もしくは、自分だけ楽しようとする人。これも厄介。

こちらが一生懸命やっていることを良いことに、ちゃっかりとフリーライダー。

自身では上手く「やってるフリ」できてると思い込んでいますが、周りから見れば一発で分かります。こういう人も信用されません。

やることやってそれ以上はやりませんよ、というドライな働き方なだけであれば全然問題ないですが、やることやらずに成果も上がりませんでは、ただのうだつの上がらないお荷物社員です。

それでも一生懸命やろうと努力していて、やり方や能力の問題であれば、改善の余地があるのですが。。。

どれだけテクノロジーが進歩して、時代が変わっても、やはり仕事をするのは「人」だから、組織で働くのであれば、人を相手に仕事をするのであれば、一緒に働く相手は、誰でも自分の「顧客」であると思って大切に、貢献するよう精一杯尽くしましょう。

そうすれば、相手はあなたを信頼し、次もまたあなたと仕事をしたいと思うでしょうし、あなたにお願いしたいと思ってくれて、あなたの「顧客」になってくれます。

これが私の考える、顧客の創造:Create a customerかな、と思います。

自分のお客様って誰か、考えてみてはいかがでしょうか?

では。

コメント

タイトルとURLをコピーしました