「継続は力なり」
子どもの頃に父から事あるごとに言われていた言葉です。
父は、一度始めたことを簡単に辞めることを良しとしない考えの人でした。
子どもですから、少し嫌なことがあると、すぐにもう嫌だと投げ出したくなるものです。
しかし、父はそれを認めず、とにかく続けなさい、継続は力なり、と言い続けました。
そのため、5歳から始めたスイミングは小学校卒業まで、8歳で始めた野球は大学まで続けることになりました。
元々スポーツは得意な方ではなく、水泳も野球も人に自慢できるような成果は一つも上げることはできませんでした。
それでも両親は、そんな私を励まし、応援してくれました。
お陰で私も途中で投げ出さず、続けることができたと思います。
1つのことに、コツコツと取り組むこと。成果に繋がるかは別にして、真摯に取り組むことの大切さ、を教えられたように思います。
そしてそれが、今の私のベースになっていると思います。
新卒5年目の27歳でエンジニアとしてアメリカに駐在員として現地法人へ出向する機会を得たり、同期で一番に課長職へ昇進できたり、周りから見れば、デキるエリート社員に映るかもしれませんが、私自身は、子どもの頃に両親から教わった、一つのことをコツコツと真摯に取組んできただけで、たまたまそれを周囲が評価してくれただけだと思っています。
周りを見ると、もう少ししたら定年まであと何年か、まで迫ったような歳の社員でも、今までどんな社会人生活を送ってきたら、その歳でそのレベルなの?と思う人がたくさんいます。
(30年プレーし続けて、まだレベル5みたいな。。。)
仕事に生きる!という人である必要はありませんが、少なくとも就業時間内、毎日精一杯働いていれば、そんな程度に収まるなんてことはないだろう、と思ってしまいます。
だから、若い方達には、真摯に、ひとつひとつコツコツと、焦らずに、取り組む姿勢を持って欲しいな、と思います。
もちろん、今の世の中、定年まで同じ会社で勤め上げることだけが人生の選択肢ではないので、どんどん成長してステップアップしていってほしいと思います。
ただ、目の前の一つ一つのことに真摯に取り組むことから始めてほしいと思います。
そうすることで、社会全体のレベルが上がり、みんなが豊かに幸せになれると思うからです。
私もまだまだ未熟者ですが、引き続き真摯さ、謙虚さだけが取り柄と自覚して愚直に直向きに努力したいと思います。
Practice makes perfect.
「習うより慣れろ」と訳されることが多いようですが、私はこの言葉の言わんとすることは「継続は力なり」ということだと思っています。
では。
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